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メディカルラボ本部長 山本より
医学部受験情報① 医学部入試の基礎知識

2013/12/15

医学部だけがなぜ難しいのか?

 私が予備校業界に関わるようになったのは、25年ほど前のことだった。バブル景気の真っただ中であり、大学進学者が増え続けていた時代でもあった。
当時、私が勤務していた大手予備校は東大や京大の合格者を多く輩出しており、この時代、成績上位者には地方の医学部よりも東大・京大の方に人気があった。ところがバブル崩壊とともに徐々に医学部が難化していき、同時に少子化へと移行していった。
少子化が進む中、今では大学への入学が一部の難関大学を除き全入時代をむかえているが、医学部のみは志願者が増え続けている。いくつかの原因を挙げると、①不況を反映した資格志向 ②東大・京大を始めとする難関大志望者が医学部へと志望変更 ③女子の医学部進学者の増加 ④1970年代以降に設立の新設医学部へ入学した保護者の子供が医学部を志望 ⑤歯学部不人気による医学部への志望変更 などである。
あちらこちらで医師不足のニュースが飛び交っており、生涯賃金は一般サラリーマンよりもはるかに大きな額を受けることは周知の事実となった。また、ひとたび医師免許を取得すれば職に困ることもなく、定年もなく男女の区別も少ない。東大や京大を出て大手企業に入社しても、倒産やリストラなど先行きが不透明なこの時代、医師免許は明らかに最強の資格となったようだ。
このような状況の中、医学部の入学定員(1年次)も昔と比べると著しく増加している。国公立大と私立大を合計すると、昭和30年度に2,820名だった定員が、平成25年度には9,041名と3倍以上に増えた。この間は、「急増・拡充期」→「抑制期」→「臨時定員増期」と国の政策により定員の増減があったが、平成20年以降は増加政策を取っている。現在は特に医師不足解消を目的に、平成31年度までは「地域枠」に限り、各大学の定員の上限を140名まで拡大できることとなった。しかしながら、志願者が増加しているために、年々、医学部入学は難しくなっている。
医学部の難易度は国公立大学のみならず、私立大学も偏差値65を超える状況となっている。特に私立大学の難化には著しいものがあり、1970年代には偏差値が50前後でしかなかった大学が軒並み偏差値65を超えている。最難関の早稲田大学や慶應大学理工系学部の難易度偏差値が65であることを考えると、医学部がいかに難しいかがわかる。保護者の中には、この状況に関してショックを受ける人も多い。ただし、私立大学に関しては、昔は医学部志願者が今より少なかったことや、開業医を育成する意味合いが強かったことで地元近隣に進学する場合が多かったこと、また、模擬試験が現在のように全国規模かつ母集団も大きくなかったため、70年代の新設私立大学医学部を中心に難易度を正確に評価できていなかったと思う。
昨今、高校のレベルや人気をあらわす指標として、東大・京大の合格者数だけでなく、国公立大学医学部それに私立大学医学部の合格者数も、今日では大きな力を持つようになった。春先になると幾つかの週刊誌がこれらの特集を組んでおり、医学部が世間での注目を集めていることがわかる。
医学部志願者の増加は、メディカルラボが2006年に名古屋校を開校後、9年間という短期間で全国の主要都市に15校舎も展開できたことによってもわかる。
 
 

医学部の学費はどのくらいか?

医学部を卒業するまでに必要な6年間の学費に関しては、国公立大学は約360万円で、私立大学は平均が約3300万円と圧倒的に高額である。これだと一般サラリーマン家庭では、子供を私立の医学部に行かせることは不可能である。現在、一番負担の少ない医学部は順天堂大学の2080万円となり、単純に6年間で割り算をすると年間350万円程度となる。これだと大企業に勤務する家庭ならば私大医学部でも無理な額ではない。私立大学はここ最近、学費を下げる動きがあり、私立大の3分の1は3000万円以下となった。このことも医学部志願者増と難易度アップにつながっている。
 
 

入試制度や入学試験は、どのように変わったのか?

現在、受験生のお子様がいらっしゃる世代の保護者は、国立旧一期校・二期校の時代または共通一次世代のいずれかだと思う。では、今の入試制度はどのように変わったのだろうか?大学共通一次試験は、大学入試センター試験へと変わった。以前は、国公立大学志望者のみが受験していたセンター試験は、私立大学にも開放された。現在、私立の医学部は全部で29大学あるが、このうち16大学がセンター試験でも受験できる。国公立大学は、1次試験であるセンター試験を受験して、次に志望する大学に出願し、2次試験を受験する。私立大学は、1次試験(学科試験)を受験して、これに合格すると2次試験(面接・小論文試験)を受験するのが一般的だ。また、推薦入試・AO入試を実施する大学が国公立大も私立大も過半数を超えているが、推薦入試と言っても多くは一般入試に合格する学力がなければ合格は難しいのが現状だ。
センター試験は早ければ5年後に廃止され、かわって「到達度テスト」になる予定だ。これが導入されると入試制度も大きく変わるが、医学部が入り易くなることはないだろう。
 
 

医学部に合格するにはどうしたらよいのか?

入試までに合格できる学力を身につけることだ。ただし、偏差値が65近くは必要となる。これをパスするには、できる限り早くから医学部を意識して勉強をして苦手科目や苦手分野を作らないことが何よりも大切だ。なぜなら医学部入試の合否はわずか数点で決まることがあるからだ。一部の成績優秀者を除き、公的教育機関の勉強だけでは難しいかもしれない。医学部はどの大学も高得点が求められ、私立大に関しては、入試問題の難易度が高いだけでなく、医療を素材とした出題も多く、大学の独自性が色濃くみられる場合が多い。高3生から医学部をめざしたのでは、現役合格はおろか1浪でも合格は難しいかもしれない。幾つかの大学では、現役合格者が10%前後の場合もあり、いかに現役合格が難しいかがわかる。
また、先に述べた医学部特有の面接や小論文の対策も必要となる。さらに私立大学の場合は、ある程度の資金が必要となる。こうして考えると、医学部合格のハードルの高さは想像以上であることがお分かりいただけると思う。
 

 保護者としてできること

予備校業界に身を置いて感じることは、医学部については私立大学の難易度が著しくアップしたことと、女子の志願者が増えたことだ。予備校の形態も変化してきた。医学部受験について昔は「集団授業形式」しか選択肢がなく、カリスマ先生が人気を集めたが、ここ最近は医学部専門に特化した「個別授業形式」や「少人数形式」で、面倒見の良い先生は人気がある。これも医学部人気と難易度に関係があることがわかる。
  ともあれ、これからも医学部人気は衰えることはなく、入りやすくなることも考えられない。保護者としてできることは、医学部入試の現状を理解し、早くから子供と進学に関して会話をし、できることから始めることが大切だと思う。

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