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グローバルな感覚を備えた医療人の養成をめざして 医学部教育の今

2013/02/15

全国の大学から派遣者を選抜する医学教育振興財団の「英国留学」

近年、医療の世界は急速にグローバル化が進行しています。「国境なき医師団」に代表されるように、世界各地で活躍する日本人医師も増えていますし、東南アジア諸国を中心として、日本での研修を希望する医学生も増加傾向を見せています。

そうしたニーズに応えて、数多くの医学部が国際交流プログラムを強化しています。

とくに力が注がれているのが、海外留学制度の拡充です。それも、いわゆる語学研修のレベルではなく、海外の大学で臨床実習を行うなど、かなり本格的、専門的な内容になっています。

たとえば、大学の枠を超えた海外留学を推進しているのが医学教育振興財団の「英国大学医学部における臨床実習のための短期留学」です。募集人員は20名で、1大学2名以内で推薦された学生(6年生)の中から選抜されます。

派遣先は、2012年度の場合、ニューカッスル大学医学部4名、サウサンプトン大学医学部4名、ロンドン大学セントジョージ校医学部4名、ペニンシュラ医科歯科大学医学部6名、オックスフォード大学医学部2名で、各大学で4週間の臨床実習を体験します。

研修内容は派遣先の大学によって異なりますが、ニューカッスル大学医学部を例にとると、Medicine、Respiratory、Infections Diseasesなどを、2名1組で2週間ずつローテートし、チーム医療に参加する形式になっています。

海外で臨床実習を経験するメリットは、異国の文化、宗教、社会制度に触れることで、グローバルな視野が養われることです。当然のことながら、すべて英語で対応しなければなりませんから、医療英語の力もブラッシュアップできます。将来、海外の病院に勤務するつもりはないので、そんな力は必要ないと考える人もいるかもしれませんが、最近では日本に暮らす外国人は大幅に増加しています。今後はますますグローバル化が進むことは間違いありません。その状況に柔軟に対応し、きちんとコミュニケーションが図れる医師として成長する上で、海外で学んだ経験は大きな財産になるでしょう。

また、医学教育振興財団の留学制度の場合は、他大学の学生と一緒に活動することになります。人間関係の幅が広がることもメリットといえます。

協定校の付属病院で現地の医学生と一緒に臨床実習を体験

もちろん、個々の大学においても留学制度の拡充が進行しています。

たとえば、日本医科大学では、5年次から臨床参加型の実習「BSL(ベッド・サイド・ラーニング)」がスタートしますが、そのうち6年次のBSLでは、実習先に海外の病院を選択することができます。現在、アメリカのハワイ大学、ジョージワシントン大学、南カリフォルニア大学、デンバーヘルス病院、タイのチェンマイ大学、タマサート大学との間で交換留学の協定が結ばれており、毎年約20名分の海外BSLの枠が確保されています。協定校の付属病院では、現地の医学生と一緒に、医療チームの一員として臨床実習が体験できるプログラムが用意されています。

日本医科大学では、こうした国際交流を推進するために「国際交流センター」を設置。中国、東南アジア、中東、アフリカなどから、外国人留学生の受け入れにも積極的な姿勢を見せています。実際に数多くの留学生が、同大学で研修を行い、帰国後本国で活躍しています。留学生のための奨学金制度の設立や、宿泊施設の整備にも力を入れていますし、留学生同士、および留学生と日本人学生の交流を深めるために、研究発表会、学外研修旅行、懇親会なども開催しています。日常的に国際的な雰囲気に触れることは大きな魅力といえるでしょう。

東海大学医学部では、イギリスのカーディフ大学、デンマークのコペンハーゲン大学などと協定を締結し、海外で臨床実習などを経験できる留学制度が整えられています。

長崎大学医学部では、オランダのライデン大学、ドイツのヴュルツブルグ大学、ベラルーシのベラルーシ医科大学、韓国のハーリム大学、プサン大学への海外研修プログラムが用意されています。臨床実習だけでなく、海外で基礎研究を経験できるプログラムが設けられている点が特色です。海外基礎研究に関しては3年次後期に開講される「リサーチセミナー」で、海外臨床研修は6年次前期の「高次臨床実習」において、希望する海外の大学で実施されます。とくにベラルーシ医科大学との間では、現在、放射線障害対策の共同研究が進められており、高度な研究に触れることができます。そのほか、ポルトガル、ブラジル、中国、モンゴル、東南アジアなど、13カ国・25大学(機関)と学術交流協定が締結されており、希望があれば適宜交流可能になっています。

英語で医療面接ができる力を養う準備プログラムを設ける大学も

先ほども触れたように、海外ではすべて英語でコミュニケーションを図る必要があります。そのため、海外臨床実習を希望する場合は、TOEFL、あるいはイギリスの大学に留学するのならLELTSという試験を受験して、高得点をあげることが重要になります。ほとんどの大学で、これらの試験のスコアが一定基準をクリアしていることが、留学生受け入れの条件になっているからです。

しかも、充実した臨床実習にするためには、日常会話レベルの英語力では不十分で、医療英語にも精通しておかなければなりません。

そこで、海外実習のための準備プログラムを設ける大学も増えています。

たとえば、岐阜大学医学部では、6年次の選択コースで、海外臨床実習を経験することができますが、そのサポートとして「英語で学ぶ臨床推論~海外実習への道」というセミナーを開催しています。目標は「臨床推論を踏まえた医療面接、身体診察、症例プレゼンテーションが英語でできる」「症例検討やセミナーなどで、英語で積極的な質問、議論ができる」「英語教材や英語の医療情報へのアクセスができる」力を養成することです。月に約1回、下表に示したような内容で講座が開講されます。どの学年でも参加可能で、海外臨床実習を行う学生は必履修となっているほか、それ以外でも関心のある学生は参加することができます。

岐阜大学医学部の「英語で学ぶ臨床推論」の主な内容

  1. イントロダクション
  2. 英語で遊ぼう
  3. 海外研修説明会・報告会
  4. 医療面接
  5. 夏休み企画
  6. 面接とプレゼンテーション
  7. 患者のケア・言葉がけ
  8. 症例プレゼンの方法
  9. プレゼンに文献を引用する
  10. 医療面接から身体診察
  11. 小児・救急での英語
  12. 診察・手技に関する英語
  13. 直前集中コース

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